人と猫が仲良く幸せに暮らせるために猫の保護活動を支援します。
いま、犬猫の殺処分がどれくらい行われているかご存知ですか?
犬の殺処分は年々減少傾向にあるのに、猫はそんなに減っておらず
環境省自然環境局が発表した統計資料によれば、
平成24年度の猫殺処分数は12万3,400匹。
驚くべき数字ですよね。
今では行政やたくさんの動物保護団体、個人の方々が
不幸な猫を減らすためにさまざまな活動をしています。
殺処分された猫には人間のちょっとした行動で救える命もあったはず。
ミャゴラーレでも、小さな一歩でもいいから自分にできることから始めようと思い、
手作りの首輪や、人と猫が幸せに暮らせるアイテムを販売して
その売上の一部を猫の保護活動に寄付し、支援していきたいと思います。
支援内容は当サイト「ねこサポ」ブログにて報告させていただきます。
殺処分の数だけ注目するのではなく、この数字にはあがってきていない
不幸な猫たちを増やさないためにも、「不必要に猫を増やさない」根本的な対策が必要だと思います。
「殺される猫がかわいそうだから助けたい」
「幸せな猫が増えて欲しい」…etc.
私を含め、多くの愛猫家の方はそう思っていると思います。
でも、思っているだけでは何も変わらず、
ひとりひとりが行動に移さないと現実問題は解決できません。
以下に殺処分の現実と、不幸な猫を増やさないための対策を記しました。
一匹でも多くの命を救うために、できることから始めてみませんか?
猫の収容状況と殺処分の現実
動物愛護センターに保護される猫
環境省自然環境局が発表した犬猫収容状況(殺処分数含む)の統計資料によれば、
平成24年度の猫の引き取り数は137,745匹。
このデータを見て注目すべきは、引き取られた猫のうち、
飼い主に返還されたり新しい飼い主がみつかった猫の割合は
全体の約10%でしかないということです。
つまり、動物愛護センターに収容された猫の約90%にあたる123,400匹が
殺処分されてしまったという悲しい現実があります。
人間の無責任な行動が殺処分数を増加
飼い主からの引き取りが約24%と高い数字を示しており、
この子達は新しい飼い主に出会えなければ殺される運命にあります。
一度は家族の一員として迎えたはずなのに、
何らかの事情により持ち込まれた猫達。
飼っている猫が不妊手術をしておらず繁殖してしまい、
飼い主の手に負えなくなって持ち込まれた子猫達。
これは、飼い主側の身勝手な行動(飼育放棄)の結果の数字であり、
この子達の殺処分は防ごうと思えば防げるものでした。
また、所有者不明の引き取り総数のうち、子猫の割合は約76%を占めています。
この背景には、不妊手術を受けていない野良猫にエサを与えることにより繁殖してしまい、
結果、殺処分の増加につながっているということが伺えます。
いずれにせよ、猫のかわいい側面だけをみて面倒になれば放り投げる、
中途半端な優しさで可愛がり、嫌なことにはタッチしないなど、
人間の無責任な考えが不幸な猫の増加に拍車をかけています。
首輪ひとつで守れる命があるならば
報告資料によると、無事飼い主に返還された猫の数は295匹しかいないという事実。
所有者不明の中に迷子猫がどれくらい含まれているのは不明ですが、
10万5千匹の中からわずか295匹しか飼い主のもとに帰っていないんですね。
わずか0.2%の返還率。
保護された猫にもし迷子札がついていたら、
飼い主の元に帰ってこれる猫の数ももっと増えると思います。
ひいては、殺処分される猫の数も減少する結果となるはずです。
猫に首輪をつけることは賛否両論あると思いますが、
あなたの大切な猫ちゃんが迷子になったときに困らないように、
愛する猫ちゃんの命を守るためにも首輪と迷子札をつけてあげることをおすすめしています。
不幸な猫を減らすにはどうすればよいのか
●安易に猫を飼わない
猫の表面的な可愛さだけに惹かれて飼い始めると、こんなはずじゃなかったと後悔することもあるかもしれません。
猫は生き物です。
問題行動もするかもしれないし、病気にもなる。年老いたら介護も必要になる。
毎月毎月そこそこの出費もかさみます。
猫を飼うならばあらかじめシュミレーションをして、飼育放棄を防ぐことが結果的に殺処分の数を減らすことにつながります。
●安易な繁殖をさせない
飼い猫に子供を産ませるならば、生まれてくる子猫すべてをきちんと飼うこと。
もしくは、一生涯大切に飼ってくれる飼い主を見つけることが必須です。
それができないのであれば、不妊手術を行うことが結果的に殺処分の数を減らすことにつながります。
●野良猫にエサを与えない / 避妊手術を施す
「可哀想だから」という中途半端な優しさは、結果的に殺処分の増加につながります。
エサを与えたことにより元気な猫が増える→繁殖する→野良猫の数が増える→さらに繁殖する・・・
という悪循環に陥ります。
猫好きとしてはついエサをあげたくなる気持ちもわかりますが、そこはグッと自制して
何も与えないという勇気も必要です。
また、増え続ける野良猫の数を抑制するには避妊手術を施すことが有効です。
●里親になる
猫を飼いたいと思ったら愛護センターや保健所で猫を譲り受けることも検討してください。
保護されている猫達の保管日数は0~14日の間。※都道府県により異なります。
私の住む兵庫県の場合は、5~7日です。
それまでに飼い主が見つからないと殺処分されてしまいます。
限られた短い時間の中、生きるチャンスを与えてあげることができれば
不幸な猫を救う一歩となります。
いかがでしょうか?
飼い主や猫に関わる人たちのちょっとした行動で猫の運命が変わります。
小さな命、守ってあげたいものですね。